恐怖っていう感情はどこから来るのだろうと考えます。
基本的にそういう感情は年代物のワインみたいな心の中の奥に
澱のように溜まっていて、それが揺らされると起きるのかなと。
例えばなんですけど、僕的に怖いと思うのは道を歩いていたら
何故か靴が揃えて脱いであったりとか、子供なんかいないはずの
会社の階段の踊り場で何故か子供がしくしく泣いていたりとか。
そういうシチュエーションを想像するとなんかすごい怖いのです。
殺人鬼に追いかけられるとかそういうわかりやすい怖さとは
また違った凄みを含んだ怖さを感じるわけです。
僕的にわかりやすい怖さというのはワインで言ったら上澄みのところ、
それはあくまで心の表層部で起きる怖さなのかなと思うわけです。
で、僕が怖いと思うものは誰もが怖いと思うわけではないだろうし、
逆も然りなわけで、仮に僕の心の中の澱を何らかの形で
表現した時点でそれは表層部のものとして入れ替わるのです。
だから本当に怖い話っていうのは、心を揺らすだけのもので、
具体的な部分は全て聞き手の想像力に委ねるべきなんじゃないかと。
僕的に昔『リング』って小説を読んだときに貞子を怖いとは思いましたが
映画化されたときに見た貞子は全く怖くありませんでした。
今回何故にこんなことを書いているかというと、今更ながら
『ひぐらしのなく頃に』というゲームをしてしまったからで。